「MAZDA2」9年目でサプライズ大幅改良の全貌 コーディネート198通りの新機種に寄せる期待

✎ 1〜 ✎ 128 ✎ 129 ✎ 130 ✎ 最新
拡大
縮小

これまでのMAZDA2は、メッキパーツを多用した落ち着いた外観が魅力の1つであったが、若々しさやカジュアルさに欠けていたとも言える。そこで、トレンドに則った外観を採用したうえで、スケートボードのBLANK DECKのような仕様を用意し、若者にアピールしようというわけ。

価格はもっともベーシックな「15C 2WD」が152万9000円、ディーゼルエンジン搭載の「XD 2WD」が190万3000円、「15 SPORT 2WD」が200万2000円、ディーゼルの「XD SPORT+ 2WD」が232万1000円、「15 Sunlit Citrus 2WD」が210万1000円、注目の「BD」はガソリン車が164万7800円~、ディーゼル車は199万1000円~だ。

BDは価格を抑えて身近にし、アクセサリーを選んで楽しんでもらおうということだろう。なお、トランスミッションは全車6速ATだが、「15 SPORT」「XD SPORT+」の2WDモデルのみ、同価格で6速MTも選択できる。

「SPORT」はインテリアもスポーティな仕様となる(写真:マツダ)

MT派ならSPORT系一択だが、AT派にとってバリエーションの多さは、うれしくも悩ましいところ。新たにパワーシートやステアリングヒーターなどが標準装備となった「15 Sunlit Citrus」も魅力的だが(ディーゼルがないのは寂しいが)、安価なBDを選択して「ROOKIE DRIVE」と「CLAP POP」といった用品パッケージで自分らしい仕様を作り上げるのも楽しいだろう。

ここまでドラスティックに変化したとすれば、最長で9年目を迎えるデミオや3年目となる従来型のMAZDA2から乗り換えを検討する人もいるかもしれない。

魅力あるクルマだからこそ

パッケージングを含め、一部では「古臭さが目立つ」などと言われることもあるMAZDA2。しかし、理想的なペダルレイアウトなどを追求した運転環境やエンジンにこだわりを持つマツダならではのドライバビリティのよさ、シンプルで操作しやすいインストルメントパネルまわりといった魅力は、今も第一級だ。

従来からのイメージを踏襲する15C/XDと15 Sunlit Citlus、そしてイマドキのスタイルを取り入れたSPORTとBD。グレード自体はシンプルになったものの選べる幅は広がり、マツダのエントリーモデルとしての重要性はますます高まりそうである。

この記事の画像を見る(32枚)
木谷 宗義 自動車編集者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT