これまでのMAZDA2は、メッキパーツを多用した落ち着いた外観が魅力の1つであったが、若々しさやカジュアルさに欠けていたとも言える。そこで、トレンドに則った外観を採用したうえで、スケートボードのBLANK DECKのような仕様を用意し、若者にアピールしようというわけ。
価格はもっともベーシックな「15C 2WD」が152万9000円、ディーゼルエンジン搭載の「XD 2WD」が190万3000円、「15 SPORT 2WD」が200万2000円、ディーゼルの「XD SPORT+ 2WD」が232万1000円、「15 Sunlit Citrus 2WD」が210万1000円、注目の「BD」はガソリン車が164万7800円~、ディーゼル車は199万1000円~だ。
BDは価格を抑えて身近にし、アクセサリーを選んで楽しんでもらおうということだろう。なお、トランスミッションは全車6速ATだが、「15 SPORT」「XD SPORT+」の2WDモデルのみ、同価格で6速MTも選択できる。

MT派ならSPORT系一択だが、AT派にとってバリエーションの多さは、うれしくも悩ましいところ。新たにパワーシートやステアリングヒーターなどが標準装備となった「15 Sunlit Citrus」も魅力的だが(ディーゼルがないのは寂しいが)、安価なBDを選択して「ROOKIE DRIVE」と「CLAP POP」といった用品パッケージで自分らしい仕様を作り上げるのも楽しいだろう。
ここまでドラスティックに変化したとすれば、最長で9年目を迎えるデミオや3年目となる従来型のMAZDA2から乗り換えを検討する人もいるかもしれない。
魅力あるクルマだからこそ
パッケージングを含め、一部では「古臭さが目立つ」などと言われることもあるMAZDA2。しかし、理想的なペダルレイアウトなどを追求した運転環境やエンジンにこだわりを持つマツダならではのドライバビリティのよさ、シンプルで操作しやすいインストルメントパネルまわりといった魅力は、今も第一級だ。
従来からのイメージを踏襲する15C/XDと15 Sunlit Citlus、そしてイマドキのスタイルを取り入れたSPORTとBD。グレード自体はシンプルになったものの選べる幅は広がり、マツダのエントリーモデルとしての重要性はますます高まりそうである。
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