「7代目マークⅡ」、セダンの栄華を極めた車の軌跡 1992年登場、高級感と豊富なグレード構成が魅力

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中でも、印象深かったのは、280馬力の最高出力、37kgmの最大トルクを誇る2.5リッター6気筒ツインターボエンジン搭載のスポーティモデル「2.5ツアラーV」。加速性にすぐれた、元気のいいクルマだった。

マークⅡは、ボディバリエーションが豊富なモデルだ。4ドアハードトップが看板車種で、加えて、セダンとワゴンと、それにバンまで用意されていた。

ただし、1992年のモデルチェンジにおいて、セダンとワゴンとバンは、従来モデルが引き続き生産された。

エンジンラインナップも豊富に用意

4ドアハードトップには、エンジンのラインナップも豊富に用意された。

グランデ系は、あらたに採用された220馬力の3リッター6気筒(2JZ-GE)を筆頭に、180馬力の2.5リッター6気筒(1JZ-GE)と、135馬力の2リッター4気筒(1JZ-FE)。

ツアラー系には、先述のとおり、280馬力の2.5リッター6気筒ツインターボ(1JZ-GTE)と、180馬力の2.5リッター6気筒(1JZ-GE)が搭載された。

ちなみに、グロワール系とGL系はともに、120馬力の2リッター4気筒(4S-FE)と、2.4リッター4気筒ディーゼルターボ(2L-TE)が搭載された。

個人的にはそもそもマークⅡは印象のいいクルマで、それまでも、しなやかな乗り味は好感度大だった。

トップグレードというべき「グランデG 3000EFIツインカム24」の足まわりは電子制御のTEMS。

メンテナンスの問題で、いま中古であっても買わないほうがいいけれど、当時はすばらしい乗り心地だった。

いっぽう、ツアラー系のトップグレード「ツアラーV」は、トラクションコントロールとともに、リミテッドスリップデフも装備。

ツアラーV専用のタイヤサイズは、フロントが205/55R16で、リアが225/50R16。

16インチ径は、いまのトヨタだとヤリスのサイズだが、トヨタは大径タイヤの採用に慎重だったのを思い出した。当時の16インチは“がんばった”のだ。

次ページ品が良く適度に躍動感のあるボディ
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