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社員を不幸にする組織、幸せにする組織の決定差 科学的に「幸福度の高い組織」をつくる方法

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  • 矢野 和男 日立製作所フェロー、ハピネスプラネット代表取締役CEO
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その意味では、今や肩身が狭くなりつつある「喫煙室」の存在意義は大きかったといえるでしょう。「タバコ」という共通項ひとつで、部署やポストを超えて雑談が交わされるというのが喫煙室の最大の効能です。昨今の嫌煙の流れにより、タバコをコーヒーなどで代替させる試みもあります。が、不思議なことに「喫煙室」を「コーヒー室」に取って代えたところで、うまく機能したという報告は聞いたことがありません。

豊かな人間関係の構築を通じて、企業の幸せな組織づくりを手伝いたい。働く人たちに幸せになってもらいたい。そう考えてきた私は、いってみれば、タバコの介在なしに「喫煙室効果」を得るソリューションを模索してきました。

いい組織には「三角形の人間関係」がある

こうして生まれた当社のサービスを端的に表すキーワードが、②「三角形の人間関係」、③「応援」の2つです。

組織内の人間関係は、往々にして「V字型」になりがちです。たとえば、A君という社員が、B課長、C部長それぞれの指示で仕事をしている。しかしAに仕事を指示しているB課長とC部長の間にはコミュニケーションがない……といった状況です。

このV字型人間関係の離れている点を1本の線で結んだら、どうなるでしょう。今の例でいえば、B課長とC部長がコミュニケーションを図り、A君に何をどれだけ指示しているのかを伝え合ったらどうか。

A君に負担が一気にのしかからないよう、仕事量やスケジュールの調整がなされるなど、A君がより快適に働ける環境が整うはずです。結果として、A君は指示された仕事に追いまくられることなく、みずから考え、行動する余地も生まれるでしょう。

「三角形の人間関係」とは、つまり「V字の双方が分断されていない人間関係」ということ。そして前に述べた「前向きな精神エネルギーのあふれる組織」とは、こうした「三角形の人間関係」がたくさん形成されている組織といえるのです。

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