「認知症ビジネス」騙されないために知るべき事 「腸内細菌」が認知症予防のカギとなる可能性
腸内細菌と脳の関係性
数年ほど前から、腸内細菌と脳の関係性が注目されるようになりました。腸内細菌と人間の脳が何らかの形でコミュニケーションをとっているのではないかというのです。
「火のないところに煙は立たぬ」とはよくいったものですが、実際マウスモデルに抗菌薬を投与して腸内細菌を死滅させたり、腸内細菌の数を減らしたりしてみると、マウスの認知機能の低下が観察されていたのです(Int Rev Neurobiol. 2016;131:227–246より)。このことは、少なくともマウスでは、腸内細菌が認知機能の維持に一役買っているということを示唆しています。
それでは人ではどうかと言えば、小規模の人間の研究でも、腸内細菌と認知機能の間に関連がある可能性が指摘されてきました。仮に、腸内細菌が認知機能に影響を及ぼしているとして、どのようなメカニズムが考えられるのでしょうか。


















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