「そうめんゆでるな」バズ動画を生んだ発想の正体 小さな会社や田舎の会社もYouTubeを活用できる

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他と差別化できる要素が、そのまま強みになるのがYouTubeです。その要素に気づいていない方々もたくさんいます。実は、川原さんもそうでした。自分のゆで方がほかの人と違うことを知りませんでした。

川原さんがそのことに気づいたのは、私との何気ない会話がきっかけです。
「山地さん、おそうめんはどうゆがく?」
「鍋でお湯を沸かして、沸騰したらおそうめんを入れるでしょ」
「違うよ」
「………」

私は、一般的なそうめんのゆで方を答えただけですが、川原さんのやり方は違っていたのです。しかも、何十年もそのやり方だった川原さんは自分のやり方が普通だと思っていたので、ほかの人と違うことに気づいていませんでした。

誰も知らない方法がある。まさに、差別化できる要素です。さっそく私は、その方法を動画にまとめて公開しました。すると、公開後1週間で再生回数が100万回を突破してしまいました。

ライバルが少なければ勝てる確率は高くなる

もしかすると、みなさんの会社にも、気づいていない強みがいろいろあるのではないでしょうか。YouTubeのトップページを開いて、取り扱っている商品、提供しているサービスなどを検索してみてください。もし、1件も検索されなかったり、あっても少なかったりしたら、それがみなさんの会社の強みです。

業種、業界などをキーワードにして検索してもいいでしょう。ライバルになりそうな会社がどれくらいあるでしょうか?

この時点で、ライバルになる会社が少なければ、YouTubeマーケティングが成功する確率はかなり高いといえます。『田舎そば川原』の場合、「昔ながらの本物の伝統料理」をつくるおばあちゃんの動画はたったの3件しかありませんでした。

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