一般的に「女性は専門職志向が強い人が多い」とよく言われてきました。そのため、育児休業後、「復帰時の配属が同じ仕事になるかわからないので不安だ」という声もよく聞きます。
しかし繰り返しますが、「『復帰後も、同じ仕事に戻り、ずっと同じ仕事を続けよう」と考えることこそリスク」という考え方も十分できるのです。変化の激しい時代において、「細く深く経験ベースで掘った専門性」は、とてももろいのです。
一方、異動を繰り返すことで「専門性なきジェネラリスト」になるのは嫌だと思う人は、男女にかかわらず多いと思います。
たしかに、ジェネラリストとして、2〜3年ごとの異動のたびに、変わり身早く、そのときのバズワードになるような学びを行うという「表面的学習の連鎖」だけでは、変化の激しい現代を乗り切ることは難しいでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか?
キャリアの「背骨」となる「専門性」を持つ
これからの時代は、同じ仕事を「長く」「コツコツ」漫然と続けるよりも、自分ならではの「専門性」を持つことが重要だと私は考えています。
これを私はキャリアの「背骨」と呼んでいます。
社会人となり、仕事を続けていけば、「自分は〇〇のプロになろう」という「専門性」が、おぼろげながらでも見えてくるでしょう。それがあなたの「背骨」となるものです。
自分のキャリアや人生の「背骨」となる専門性は、必ずしも、いまの目の前の仕事と直接関係がある必要はありません。
いろいろな仕事に携わるなかで、仕事とその専門性(背骨)を関連させていくこと、そして、「表面的」ではなく「より本質的な部分」で新しい変化に適応していく、その姿勢が重要になります。
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