リーダーが変わるための方法のひとつが、口癖に注目すること。
そして、まず指摘されているのが「でも」「だって」です。「でも」「だって」を使うと、罪の意識や後悔を感じなくてすむかもしれませんが、成長からも遠ざかることになります。さらには、まわりの人のやる気を削いでしまう危険も。
そこで著者は、「でも」という口癖を「それなら」「じゃあ」にいいかえるべきだと主張しています。「それなら、試してみよう」「じゃあ、明日朝イチでやろう」というように。つまり、「いま、ここからどうするか」をイメージできることばを使うのです。また「だって」の代わりに使うべきは、「だからこそ」。「Aさんが反対していたからこそ、慎重に取り組んで絶対に成功させよう」など、うまくいかない原因よりも、うまくいく方法を探すという発想です。
他にも、やめるべきリーダーの口癖がいくつか紹介されています。
「わからない」「忙しい」に要注意
たとえば「わからない」は、思考停止、行動停止、責任放棄するために都合のいいワードです。しかし「わからない」と口にした瞬間から、それは苦手事項になってしまうはず。そこで、「わからない」ではなく「わからないからこそ」を使うべきだというのです。
また、「忙しい」にも気をつけたいところ。誰にでも1日24時間は公平に与えられています。にもかかわらず「忙しい」と口にしてしまうのは、優先順位が不明確か、仕事を抱え込みすぎているから。そこで「忙しくて燃える」などポジティブな表現をすべきなのです。
こうして並べてみると、これらすべてが「言い訳」であることに気づきます。事実を見ずに、自分を正当化して言い訳をしているのです。
リーダーシップを発揮するために必要なのは、人を惹きつけたり動かしたりする特別な才能でも、高度なテクニックでもないと著者は断言しています。これらは、土台が整ったうえではじめて功を奏するもの。そんな土台を強固なものにするためにも、本書を参考にしたいところです。
・部下を動かすのではなく、まずリーダーから変わる
・口癖を見なおすことが大切
・ネガティブな言い回しをしない
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