スタバは、なぜ人種問題に踏み込んだのか 「Race Together」カップの波紋
スターバックスコーヒーのカップに手書きで「Race(人種/民族) Together(共に)」と書いてあったら、それは米国内における人種や民族の関係のあり方について、会話を促そうという気持ちを伝えるためだ。同社がこの運動を始めたのは、3月18日に開かれた株主総会のほんの数日前のことだった(3月22日に終了)。
善意のつもりが炎上の的に
ところが実際にはスターバックスは、人々に会話を促すどころか、世の中でさんざんこきおろされ、嘲笑の的にもなってしまった。ソーシャルメディアで話題沸騰、あれこれ批判されたり疑いの目を向けられたりしている。
あまりにも敵対的な書き込みもあったため、16日には同社グローバルコミュニケーションズ担当上席副社長コーリ・デュブロワが、自身のツイッターのアカウントを一時閉鎖するに至った。デュブロワは翌17日、投稿サイトMedium(ミディアム)にこう書いている。「昨夜は滝のように反論が流れ込み、私個人が攻撃されていると感じた」。
騒然とした状況の中で問われたのは、つまるところ、「スタバはいったい何を考えているんだ?」という問題だ。実にさまざまな反応が見受けられた。スタバ店内で接客するバリスタと客のやりとりをパロディ化した動画もあれば、ネット上で幹部社員を標的にした敵対的な書き込みもある。大勢の人が、スタバの経営陣は白人ばかりで、バリスタ(店員)の多くはマイノリティだということを指摘した。