企業がLINEで「友達追加」求めるナルホドな理由 顧客の負担なしでつながり続けるのがポイントだ

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DX人材が不足する中、中小企業が費用をかけずに簡単に始められる、顧客とつながり続ける方法を紹介します(写真:metamorworks/PIXTA)
昨今、声高に叫ばれているDX。「デジタルトランスフォーメーション」を意味し、企業がAI、IoT、ビッグデータなどのデジタル技術を用いて、業務フローの改善や新たなビジネスモデルを創出させることを意味します。
しかし、高度な専門的知識を必要とするためDX人材は足りておらず、とくに資金力で大企業に劣る中小企業が採用することは難しくなっています。では、中小企業はいったい何をすればいいのでしょうか。
長尾一洋さんの新書『デジタル人材がいない中小企業のためのDX入門』より、「中小企業が取るべき、費用をかけずに顧客とつながり続ける術」についてつづったパートを、一部抜粋・再構成してお届けします。

売りっぱなしではなく顧客とつながれ

「顧客を囲い込む」という言葉があるように、一度商品やサービスをお買い上げいただいたお客様とは1回きりの「売った・買った」で終わってはいけません。半永久的にお付き合いが続くように、つながりを強化する施策を考える必要があります。

多くの小売店がポイントカードを発行したり、割引サービス券を配布したりしているのは、再来店を促してリピーターを増やすためです。お得感もあり、顧客離れを防ぐことができます。ただし、ポイントカード発行もサービス券の配布も、数が増えれば増えるほど、その分のコストがかかります。それは店側の負担となります。

メーカーが自社商品の顧客に、追加で提供するサービスや商品の場合も同様です。

次ページDXでより一層強いつながりを顧客との間に構築していく
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