2024年米大統領選はデサンティス氏かもしれない 中間選挙を機にアメリカ政治で進む世代交代

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デサンティス・フロリダ州知事は激戦州だったはずの同州で、圧倒的な大差をつけ再選。大統領選に出るなら「あの大物経営者」も支持するという(写真:ブルームバーグ)

師走である。今年も残るところあと1カ月。マーケットとしては以下のようなアメリカの動きを見ながら、しばしハラハラする日々が続くことになる。

12月2日(金)  11月雇用統計
12月6日(火)  ジョージア州上院選挙決選投票
12月13日(火)  11月CPI(消費者物価指数)
12月13~14日  FOMC(連邦公開市場委員会)
12月16日(金)  つなぎ予算の期限切れ(延長がなければ政府閉鎖へ)

株式市場は「親の心子知らず」

日本時間1日の午前3時半からは、ブルッキングス研究所におけるジェローム・パウエルFRB議長の講演会が行われた。ストリーミング中継を見ていて、なんだか懐かしく感じた。

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

筆者がブルッキングスに居たのはもう30年も前のことで、当時とは建物が新しくなり、ほとんどの人も入れ替わり、何よりインターネットの時代になったのだが、司会や質疑応答の雰囲気がまったく昔のままなのである。組織というのは不思議なものですな。

パウエル議長はこの場で、利上げを減速する時期について「早ければ12月の会合になる」と表明した。これぞマーケットが待っていた意思表示で、質疑応答などではタカ派的な発言もかなりあったのだが、とりあえず次回FOMCは0.5%の利上げということで落ち着きそうだ。0.75%の利上げが4回も連続した後だけに、ホッとするところである。

雇用情勢はまだ強いけれども、どうやら40年ぶりのインフレはピークを過ぎた感がある。年明け以降はあと2回くらい0.25%の利上げが続き、その辺でどうやらターミナルレート(金利の天井)に達するのであろう。アメリカ経済が景気後退局面入りするようなら、来年後半には利下げもあるかもしれない。

次ページ「2023年のアメリカは景気後退に突入」で良いのか?
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