近江商人「三方よし」が今、「世界最先端の経営」な訳 パタゴニア、テスラなど6つの企業に共通3要素

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ホールフーズ・マーケットは消費者の意識の高まりと魅力的な店舗づくりによるブランディングが成功したことで、ハイエンドの市場を作り上げ大成功した。

オーガニック食品にこだわった品ぞろえや、廃棄物はすべてコンポストで再生されるといったオーガニックな価値に加え、店内にレストランスペースやバーを設置して安心して女性がワインを飲めるお洒落な場を作り上げたり、魅力的な店内調理やサラダバーを拡充したりというサービス面のイノベーションによりブランドプレミアムを享受しつつ高成長を成し遂げている。

では、どんな経営がそれを可能たらしめたのだろうか。

ホールフーズが掲げる「相互依存宣言」

創業社長ジョン・マッキーは見事なビジョナリーかつミッションドリブンな企業を作り上げた。ここではホールフーズの「相互依存宣言(Declaration of Interdependence)」を紹介したい。

相互依存宣言というのは独立宣言(Declaration of Independence)を意識した表現なのだが、要するに顧客も、従業員も、サプライヤーも親会社のアマゾンも、地域社会も地球環境もどれもこの会社と共生関係であることを「相互依存的」というキーワードを用いて明示している。

利益を極大化するという単純な考え方がこれまでのビジネスの基本的な枠組みだったとすると、そうではないという認識を相互依存宣言で示しているのだ。また、それを実現するために、フィロソフィーを共有したうえで現場のチームに権限移譲をする「自律的組織」という特徴を持っている。自律的組織というのは常に現場でアジャイルに物事を決めてゆく組織ということである。

こうして見るとホールフーズ・マーケットはまずそもそもマインドセットが非常に強く、その方向性もH2Hマインドセット、すなわち①人間中心(自分の行動や思考が他の人にも有意義であることを内面化)②サービス志向性(協働性・統合性・A2A的)③アジャイル(俊敏性と実験主義)そのものだということがわかる。

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