仕事も勉強も共通「伸びる人、伸びない人」5つの差 知への「危機感」「同調圧力」…あなたは大丈夫?

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嶋田:多くの人の勉強は、点と点で終わっていることが多いのですが、それが線でつながる感覚が見えるようになると、物事はすごく頭に入りやすくなります。

「分野内のつながり」と「分野横断のつながり」

西岡点で追っているか、線で追っているかの違いは、伸びる人、伸びない人の大きな差ですね。

西岡 壱誠(にしおか いっせい)/現役東大生・ドラゴン桜2編集担当。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった(撮影:尾形文繁)

僕は、東大を目指して勉強をしていたとき、つながりをたくさん知ってすごく楽しかったです。

世界史は、1個1個の年号を暗記しがちですが、実はこの年にヨーロッパでこういうことがあり、それが他の地域にこういう影響を与えて……というつながりが見えると、「そうだったのか!」と感動しますし、忘れにくくなります。

嶋田分野横断的なつながりも見えてくると、もっとおもしろくなります。たとえば歴史と化学。

青銅器の時代から鉄の時代への変遷を見ると、人間にとって鉄がいかに重要かがわかります。鉄は加工しやすく丈夫です。これは化学的性質ですが、それをいち早く取り入れ、製鉄技術が発達した文明が勝っているわけです。

ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』など、ストレートに、科学の世界と歴史はつながっているとわかる本もありますね。ヨーロッパ人がアステカに渡ったことで、免疫のない人々に病気を感染させて文明が滅んだ。いかに免疫が重要かなど雑学レベルで知っておくだけでも、勉強は面白いものです。

西岡:そういう、いくつもの分野を横断して関連づけてくれる本は、本当におもしろいですよね。

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