社会の真実の見つけかた 堤未果著
日々、情報の洪水の中にいる現代人。「メディアが流す情報を鵜呑みにしていては、社会の真実は見えてこない」と著者は説く。
実態のない「敵」に対する恐怖に支配されて、判断力を失い、何も考えずに「おきて」に従っていれば安全と信じ込ませる。あるいは、学校に多様性が生まれているものの、その一方で、公教育の荒廃と基礎学力低下が継続的に起こる。ともに、人々が本当に必要な情報を選び取れなかった結果だという。
9・11以後のアメリカで、人々の恐怖心と競争をあおってきたメディアの実態を実体験してきた著者が、未来を選び取るために「情報を読み解く力」がいかに大切かを、特に若い世代にアドバイスする。
岩波ジュニア新書 861円
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