東横線vs田園都市線、マンション買うならどっち? 新築マンションの「儲かる確率」を比較してみた

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結果は、東横線74.3%、田園都市線65.9%で、東横線のほうが含み益は出やすい。ちなみに新築・中古の取引価格から想定される現入居者の平均年収は、東横線1388万円、田園都市線1119万円で、これも東横線のほうが高い。

物件価格(購入者年収)が高いほうが値下がり率は一般的に小さくなる。これは都心の物件は価格がほとんど下がらないが、郊外の物件は大きく値下がりすることから想像にかたくないだろう。

ちなみに、国勢調査にある最終学歴を駅・沿線単位で集計すると、大卒以上比率は東横線33.5%、田園都市線30.5%となる。高学歴は高年収になりやすく、想定される結果である。

代官山の儲かる確率は89%、中目黒は88%

駅単位で見ると、田園都市線の駅で儲かる確率が70%を超えるのは、池尻大橋、三軒茶屋の2つだけだが、東横線では代官山、中目黒、祐天寺、学芸大学、都立大学、自由が丘の6つある。とくに、代官山89%、中目黒88%が高く、沿線の数字を牽引している。

この結果を生み出す理由はいくつか考えられる。1つ目は都市計画の違いだ。端的に、建物の高さの違いと言ってもいい。主に世田谷区を通る田園都市線は区の高さ規制があり、戸建中心の街並みになっている。

一方、東横線は目黒区が主たるエリアで駅前を中心に高さ規制は世田谷区ほど厳しくない。マンションの資産性は高い建物(例えば、タワーマンション)のほうが高く、低層しか建てられない戸建立地では低くなりやすいものだ。

次に、終着駅の影響は大きいと思われる。終着駅が横浜駅の東横線と中央林間駅の田園都市線では、ブランド力に差が出る。実際にこの2路線の神奈川県での儲かる確率は 東横線62.6%に対して、田園都市線は45.6%と東京都内よりも差が開く。

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