節約したのに貯まらない人が知らない貯金の基本 毎月支払額が決まってる固定費削減がオススメ

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使わないお金を増やして収入アップするには、固定費からカットすることが先決です。それには、まず固定費とは何なのか、どうして支払っているのか、その背景に何があるのか、自分できちんと納得しなければなりません。

便利なモノやサービス、情報があふれる現代社会。私たちはそれらの便利さ、手軽さに当たり前のようになじみ、生活しています。一度知った便利さへの欲求は尽きることなく、世の中の進化は劇的なまでのスピードで加速していますよね。

ただその加速感は何かを引き連れているように感じられます。それはどちらかというと、即座には信用できないというか、本質が見えづらいもの。色でたとえると、グレーな雰囲気のものです。

それこそが、私たちにお金を使わせるおおもとなのです。私たちがふだん目にしているモノや情報には、必要としている「便利さ」だけではなく、何らかの「仕掛け」が施されています。

「おトクに!」「キャンペーン」のフレーズには注意!

例えばそれは、「おトクに!」「キャンペーンとして」「今だけ限定サービス!」といったフレーズであり、サービス利用に関しての付加条件であり、高額商品の分割払いであったりします。

(図表:『90日で「貯める力」をつける本』)

つまりは「固定的な支払い」を伴っていることが多いのです。

モノやサービスを売ろうとする側からすれば、そういった仕掛けは当然のことであり、まさにビジネス上の仕組みづくりです。悪いことではありません。

モノやサービスを提供する企業からすれば、一度に大きな金額が入らなくとも多くの利用者から安定して売上が毎月入ることがありがたいのです。逆に利用者からすれば一度に高額の支払いは無理だけれど、毎月小額ずつ負担するのなら何とかできるので、つい払ってしまいます。

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