アマゾン「一番の稼ぎ時」に1万人も解雇する事情 業績の伸びが20年ぶりに大幅に鈍化している

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2017年から2018年にかけて、アマゾンはアレクサと、同じくスマートスピーカーの「エコー」関連のエンジニアを1万人と従来の2倍に増やした。一時は、アマゾンの他の部門で職を得たエンジニアが、アレクサからも内定を得る、という事態が起きていた。

同社はアレクサ対応デバイスを数億台販売している。しかしアマゾンは、同製品は利益率が低いことが多く、音声ショッピングなど他の潜在的な収益源も浸透していないと述べている。

2018年、エコーとアレクサは約50億ドルの損失を出したと、アマゾンの財務に詳しい人物は述べる。アマゾンの今秋の新たなデバイスを紹介するイベントは、付箋紙プリンターや、1000ドルの家庭用ロボットなど、突飛な製品を紹介していた過去に比べると、だいぶ「抑えめな」内容だった。

人々が財布の紐を締める要因があるのは確か

アマゾンの小売り事業は、実店舗とオンライン小売り事業、物流事業をカバーしているが、パンデミック時の需要急増と猛烈な拡大で、負担が大きくなっている。同社は拡大計画を撤回し、消費者との間に不確実性があると投資家に語っている。

同社の財務責任者であるブライアン・オフサフスキー氏は先月、投資家に対して「人々が財布の紐を締めるさまざまな要因があることは現実としてある」と述べた。同社は消費がどこに向かっているのかわからないが、「さまざまな結果に対する準備はできている」としている。

(執筆:Karen Weisek記者)
(C)The New York Times 

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