東大生が推薦「常識くつがえす読書」シビれる3冊 「当たり前」「無意識の前提」を突き崩される快感
3冊目は、『部下のやる気はいらない』です。
「行動」と「やる気」は関係ない?
例えばみなさんは、誰かと何かをするときに、「もうちょっとやる気を出してくれよ!」と思うことってありませんか?
「指示をする前に自分で動いてほしいんだけどな」「もっとテキパキやってほしいんだけど」と、他人に対してやる気を求めることって多いと思います。
しかし、この本ではまったく逆のことが書いてあります。『部下のやる気はいらない』という本のタイトルどおり、やる気の問題ではないので、やる気以外のものにアプローチするべきだ、と言うのです。
この本は、「やる気」ではなく「やる理由」にフォーカスしたほうがいい、と主張しています。
「これをやることは、自分にとって、または誰かにとって、どんなメリットがあるのか」
それが明確になっていない状態で、「つべこべ言わずにやれ!」と言っても、そりゃ行動になんて移せない、と。
たしかに言われてみると、そうなんですよね。なんとなく僕たちは「やる気を出してほしい」と望みがちですが、よく考えてみると、「なんでやらなければならないか」が伝わっていないことをやってもらうなんて、できるはずもないのです。
それなのに、やる気を出さない相手が悪いかのように考えてしまう……。これも、無意識の思い込みによって自分の思考の幅が狭められてしまっている一例だと思います。
この本では、どうすれば「やる気」に依存しない形で相手に動いてもらえるのかが書いてあります。「やる気」に干渉しない、というのは僕の常識を超えていて、読んでいてとても勉強になりました。ぜひみなさんも読んでもらえればと思います。
いかがでしょうか? 今回ご紹介した本もそうですが、やはり僕は、本を読むと「いかに自分が常識という名前の足かせによって縛られているか」を痛感させられることが多いです。みなさんもこの3冊を読んで、自分の常識と向き合ってみてはいかがでしょうか。
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