「有名料亭の冠」をついた商品を買うときに、まず気をつけていただきたいのは、注意深く見ると「〇〇料亭製」と「〇〇料亭監修」という2つの商品が売られており、その2つはまったく別物だということです。
「〇〇料亭製」であれば、確かにその料亭で作られたものなのでしょうが、「〇〇料亭監修」は、その料亭監修のもと、「外注の食品工場」などで作られるものがほとんどなのです。
女性はよくわかるかもしれませんが、雑誌の付録によくブランドのバッグがついていることがありますね。あれは、そのブランドが作ったものではなく、「そのブランドの監修」のもと、出版社が工場に発注して作っているのです。
おせちもそれと同じシステムです。
そして、「【前編】平気で「市販のおせち」を買う人の超残念な真実」で解説したように、「海外の工場」で作って運ぶ品物もよくあるわけですが、その料亭が、すべての製造現場や製造工程を100%きちんと立ち会って見ているかというと、そうでない場合も少なくないと思います。
添加物ズラリの「強烈な違和感」
すると、ここで、さらなる問題が考えられるわけです。
ひとつは「添加物」の問題。有名料亭が出す料理に添加物が入っていますか? 入っていないですよね。「pH調整剤」や「増粘多糖類」を使いこなす一流の料理人やシェフなんて聞いたこともありません。
おせちではないけれど、「有名店の監修したラーメン」というのがスーパーに売られています。生麺とスープがセットになったものです。
それを見ると「pH調整剤」「加工でんぷん」「増粘多糖類」「トレハロース」など、ラーメン店の店主が使いこなせるわけがない添加物がズラリと並んでいるわけです。あれを見ると、私はいつも「強烈な違和感」を持ってしまいます。
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