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なぜYouTuberの私が「銚子電鉄」運転士になったか 自動運転では不可能な「鉄道現場」のリアル

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  • 西上 いつき 鉄道アナリスト・IY Railroad Consulting代表
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出庫点検の訓練が終わると、次はハンドル訓練です。まだ訓練初日なので、いきなり営業列車を運転するようなことはなく、まずは構内で運転を行います。担当の方による手本を見てから、私の番です。デッドマン装置を踏み込み、汽笛を一つ吹鳴し、マスコンノッチをアップします。いよいよ大きな車両がガタンと起動して転がりはじめました。

そのときに出した速度はわずか時速10kmでした。最高速度時速120kmで運転していた頃と比べれば、速度こそ12分の1ですが、緊張感は当時をフラッシュバックするかのようでした。そして、運転したことのない車両を動かせる新鮮さに心躍る数秒間でありました。

思い通りに止められない

構内線は想像以上に短く、起動の後はすぐにブレーキの体制です。車両は銚子電鉄の2000形で抵抗制御・電磁直通ブレーキです。私も同じような機構の車両は運転してきましたが、ブレーキ時の感覚も自分の知っているそれとはかなり違いました。

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そして、「あれ、あれ?」と、自分のほしいタイミングでブレーキ力が来なかったので、慌てて多めに追加しましたが、後からグッと効いてしまったために急な減速となり、ついには目標の停止位置の数mも手前で停止してしまいました。

その後構内を低速で動いては目標位置で停止するということ数回を行いましたが、1度もうまく決まったブレーキはありませんでした。自分自身の運転にブランクがあることはわかっていましたが、はじめての車両とはいえ、これだけ思いどおりに動かないとは悔しいです。ですが同時に、これから重ねる訓練の間にうまくなりたいという気持ちも芽生えました。今後しっかりとよいブレーキを学んでいきたいと考えています。

いずれにせよ、久しぶりに電車を動かせたということに大きく感動し、私自身に再び運転士としての血がめぐりはじめました。

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