恋愛で「容姿の不利」を覆せる年収はいくら? カナダ名門大講師が教える男と女の経済学

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女性が、非常に魅力的な男性とそうではない男性の2人のうち、1人を選べるとします。前者の男性は外見の点でトップ10%に入っており(つまり大抵の人はこの男性を10段階評価で少なくとも9に評価しており)、年収は6万2500ドル(約750万円)です。2人目はワースト10%の外見で年収はXドル。

女性が、前者の男性を差し置いて後者の男性を選ぶには、年収がどれだけ多ければよいのでしょう?

調査結果は、彼がハンサムな男よりも18万6000ドル(約2232万円)以上多く稼いでいた場合でした。この結果は、女性にとっては、男性の収入に比べて彼の外見のほうが、はるかに重要であることを示しています。

ではその逆に、男性が非常に外見的評価の低い女性とデートする気になるには、女性の年収はどれだけ必要でしょう? 

結果は、いくらあってもダメです。男性は女性の外見をとても強く気にしているか、あるいは女性の収入をほとんど気にしていないので、金銭的な報酬ではそんな選択をする気には、およそなれないのです。

外見が魅力的な人は、市場で非常に「高価」です。この調査でも、女性たちが魅力的な男性を袖にしてでも不細工な男性とデートするには、収入による補塡がどれだけ必要かが示されています。

必ずしも、おカネ次第というわけではない

しかしデートをめぐっては、金銭的には換算できず、測定しにくいほかのトレードオフもあります。たとえば、人によっては信仰が違うために、とても魅力的な人とのデートをあきらめるかもしれません。あるいは理想的な身長をあきらめて、同程度の学歴を求める人もいるかもしれません。

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