神対応をして好かれる人になる「言い方のコツ」 言いたいことを伝えて「部下に慕われる」話し方

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また、「制服には"パンプス"を合わせる」というルールを伝えたいとき、パンプスと一言で言っても色々な種類がありますので、より限定したいのであれば「つま先もかかとも露出していない、足先のすべてが覆われているパンプス」と定義すれば、よりわかりやすくなります。

仕事が遅い部下がいるとき、上司はどうすべき?

どんな人にも得意、不得意はあるものです。上司が部下ひとりひとりの資質を見極めて、部下に上手に仕事を振ることができれば、職場全体の効率がアップします。一方、不得意なことに対して嫌味を言ったり、できないまま放置したりすれば逆効果になりかねません。上司の手腕が求められるシーンです。

嫌われる人の塩対応「みんなもっと早いんだけど。今日も残業するつもり? もしかして……パソコン苦手?」
(イラスト:地獄カレー)

部下の作業の遅さに気づき、声がけすること自体は問題ありません。しかし、そこで「今日も残業するの?」「もしかして、パソコン苦手?」といった嫌味のようなフレーズを投げかけても、相手を傷つけるだけ。状況はなにも改善しないどころか、ハラスメントにもつながりかねません。先の例でもお伝えしましたが、「みんなは普通にできているのに」というように、誰かと「比較」するのは、基本的にNGです。そして、人格否定にあたる「使えない人ね」「〇〇(役職)らしい仕事をしてよね」は明らかにアウト。感情に任せて暴言を吐かないように気を付けましょう。

好かれる人の神対応「滞っているみたいだけど、どこかに問題がありそう?」
(イラスト:地獄カレー)

部下の遅れに気づいたら、状況改善を試みること。

好かれる人の神対応 嫌われる人の塩対応
『好かれる人の神対応 嫌われる人の塩対応』(幻冬舎)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

①「作業に時間がかかっている原因を、本人に直接聞く」、②「これからどうするといいのか、具体的な指示を出す」という2段構えで、早めの対策を立てましょう。

特に大事なのは①の本人へのヒアリング。部下を威圧するのではなく、何が問題なのかを共有しましょう。話しやすい態度で、耳を傾けられれば理想的です。

是非、好かれる「神対応」にシフトして、言いたいことが言える関係性を構築していきましょう。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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