それでは結局、PTAはいつ活動すればいいのでしょうか? 考えられるのは、以下のような選択肢です。
考えられる3つの選択肢
専業母率がある程度高いPTAであれば、これもアリだと思います。ただしこの場合、専業母のみなさんには、活動に参加するお勤めの母が少ないことを「ズルい」と思わないでいただけたら、と思います。もしそれを言うのであれば、活動時間帯を変えるのがいいでしょう。
一方で働く母たちも、平日日中だからといって「自分たちは参加できなくて当たり前」と開き直るのは違うと思います。専業母だって、やむを得ずPTA活動を引き受けている人が多いのですから、そこはわきまえておきましょう。
これまでは専業母の都合に合う、平日日中にPTA活動をしてきましたが、今は働く母のほうが多数派ですし、これからさらに増えていくことは確実です。今度は逆に、夜や土日に活動するのもよいでしょう。そうすれば、働く母はもちろんのこと、働く父親たちも活動に参加しやすくなります。
ただし、これまでは「仕事があるから」という理由でPTAに距離を置いてきた人たちも言い訳がきかなくなることは覚悟しましょう。専業母は夜に家を空けることに負担を感じるかもしれませんが、平日日中のままで活動していたら自分たちの負担も減らせませんから、そこはちょっと譲ってもらえたらと思います。
専業母、働く母の割合が同じくらいの場合は、平日の日中に活動したり、夜や土日に活動したりするという方法もあります。それぞれが“痛み分け”する形です。
この方法を最初に教えてくれたのは、“イクボス”で知られる川島高之さんです。取材した際、川島さんはこのように語っていました。
「一部の人だけの都合に合わせていると、ほかの人に不満がたまります。交代にするなど、“お互いが認め合う”ようにすればうまくいきます」
ここまでの3つは、人を集めてから活動時間を決めるやり方でしたが、発想を逆にすることもできるでしょう。
時間帯を分けて人を集める第4の方法
最初から「この活動は平日日中にやります」「この活動は土曜の午前中です」「この活動は○月○日にやります」、というように、さまざまな活動時間の仕事を提示して、それぞれ参加者を募るやり方もあります。
メンバーが先に決まっている本部役員などの会議などでは不可能かもしれませんが、一般の保護者が参加する活動であれば、この方法がベストのように思います。この形なら、お父さんたちももっと参加しやすくなるでしょう。
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