結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回は、今の時代、婚活において男女とも必須スキルと言っても過言ではない「料理」をテーマに、コロナをきっかけに料理教室に通うようになった50代男性の婚活模様をご紹介します。
コロナ前は毎晩飲みに行っていた
50代の男性・康平さん(仮名)。20代で一度結婚歴があります。最初の結婚当時はIT企業に勤務しており、平日だけでなく土曜日も働き、そのまま会社に泊まり込み、日曜日のお昼ごろ帰宅して寝るという生活を続けていました。
子どもができても家庭を顧みず仕事ばかり。そんな生活に妻は耐えきれず、ほどなく離婚。それから20年以上の年月が経ち、経営者となって結婚相談所に入会しました。
入会当初は「いかにも会社経営者」という風情で、「俺は、俺は」と押し出しが強くつねに上から目線。そして生活習慣に無頓着。毎晩のように部下や取引先と飲みに行っていました。
康平さんに限らず独身の会社経営者は、必ずしも飲みに行きたいから飲むとは限らないようです。「接待って毎晩あるものなんですか?」と聞くと、「家に帰ってもやることがないから誰かを誘って予定を埋めてしまうんです」と答える経営者は少なくありません。
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