日経平均の「4月高値説」は正しいか? 「日経平均株価」の見方を教えよう

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このままモタモタしていると、「力果てて下落が大きくなるパターン」なのかもしれません。アクション映画のシーンで例えると、建物の上から落っこちる際、途中の屋根に捕まり、耐え忍んでいる姿を見ることがあると思いますが、力尽きると落ちてしまいます。今の同社株はそんな状況にあるとみています。

今も快進撃が続いているのなら、こんなに弱い動きになるのか、と考えてしまいます。これは、テクニカルアナリストの「独り言」ですので、どうか過信はしないくださいね。でも、十分な警戒は必要だと思います。

頭に入れておきたい「日経平均83か月周期説」

最後に簡単な株式市場の周期の話をして、終わりにします。日経平均が動く特性のひとつ、クセといってもいいかもしれませんが、「高値から高値までが83カ月前後になる」、「ある底値から83カ月目が高値になる」、というように、83カ月前後で高値か安値を付ける周期性を持っています。

1996年6月高値から2003年4月の底値までがそうでした。例えば、バブル崩壊後の最安値から83カ月目が8月になります。ただ、今の調子からいって、8月まで上昇が続くよりも、その前に天井があって8月まで下落する方がありえそうな動きです。

その前の天井はいつごろでしょうか? 2008年6月の高値から、ちょうど83カ月目が来月の4月です。今はその前後に入っていますから、やっぱり、そろそろ弱気に転じるべきなのです。
 

東野 幸利 国際テクニカルアナリスト

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ひがしの ゆきとし / Yukitoshi Higashino

DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部長。証券会社情報部、大手信託銀行トレーダー、大手銀行などの勤務を経て2006年に入社。マーケット分析やデリバティブ市場のコンテンツを担当。IFTA国際検定テクニカルアナリスト(MFTA)、国際テクニカルアナリスト連盟(IFTA)教育委員、日本テクニカルアナリスト協会理事なども務める。
 

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