日経平均の「4月高値説」は正しいか? 「日経平均株価」の見方を教えよう

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前回のコラムでもふれたように、米国の利上げの実施時期に加え、その利上げが早まるだろう、と先走って米国の長期金利が急上昇し、米国の株式が大幅に下げることが、この先の最も大きなリスクです。10日の米国市場はまさにそんな状況になりました。

リスクを呼ぶ金利上昇に、ドル買い・円売りが強まることはないでしょう。逆に円高・ドル安によるリスク回避に移っていく、そんな答えが出てくるような気がしています。

「アベノミクス優等生」の富士重工株が将来を暗示?

例えば、昨年まで円安メリット株として注目を集めた、富士重工業(7270)。日経平均が15年ぶりの高値を更新する中、今年に入ってからは下落が続いています。

日経平均に採用されている225銘柄のうち、アベノミクス相場が始まった2012年11月から昨年末までの上昇率では、ミネベア(6479)に次いで、同社株は2番目に大きく上昇しました。その反動で下げているといえばそれまでですが、同社株をみていて、円安=株高にも限界を感じます。ただ、米国では自動車の販売が今もなお快進撃を続け、品薄状態にもあるらしく、その辺がまだ完全に弱気になれない部分だと思います。

では、「会社四季報オンライン」同社の日足チャートでも少し見てみましょう。同社の株価は昨年12月高値4617円を頂点に、現在は「三角もち合い」のようにみえます。

「三角もち合い」は、それまでのトレンドが、その後も続く可能性が高いことを示唆する動きなので、そのとおりに考えると、この先も上昇していくと判断することができるのです。

しかし、ある決められた水準を下回ってしまうと、「天井(株価が上昇から下落に変わるところ)」に変わった、といった見方をします。その決められた水準とは、支持線のことです。同社株の場合、12月17日安値と1月16日安値をつないで延長した線がそうで、になり、今はそこを下回っています。支えられなかったということは、株価の下落のする力のほうが、それよりも強かったからです。

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