「家計が苦しい人」がすぐ始められる簡単節約ワザ 日常生活のなかで20%お得に買い物は難しくない

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野菜価格の上昇はいわゆる子育て世代には大きな打撃になります。前述のように子どもが摂取する栄養を考えれば、野菜抜きの献立は考えられませんからね。しかし、もっと大きな打撃を受けるのは高齢世帯、特に年金だけで生活をしている世帯でしょう。総務省が公表している家計調査のデータをもとに、野菜・藻類の消費支出に占める割合を年代別にグラフ化してみたものが次の図です。年齢を重ねるほど、野菜・藻類が消費支出に占める割合が高くなることがわかります。

2022年度の公的年金支給額が前年から0.4%減額されたこともあり、所得の大部分を占める年金額が減少するなかで、生活必需品ともいえる野菜の価格が上昇するというのは他の年代以上にダメージは大きいはずです。野菜の価格が上昇するなかで、筆者が実践していたのは主に3つの方法です。

ひとつ目はすでにカットされた野菜を買うこと。買ってから数日のうちに食べることが決まっているのであれば、カットされた野菜で問題はありません。冷蔵庫に袋ごと入れておけば数日は保管できます。カット野菜は通常の野菜に比べて天候の影響を受けて価格が変動することもないため、出費を管理しやすくなります。

ふたつ目は冷凍の野菜を買うことです。こちらも冷凍されたものですから、価格は安定しています。味や栄養が落ちると気になる方もいるかもしれませんが、筆者の場合はカレーなどに利用していたため、それほど味は気になりませんでした。3つ目は合わせ技です。安いときに野菜を買ってきて、自分でカットして冷凍庫で保管します。節約できる金額はたかが知れていますが、塵も積もれば山となる。実際に筆者は自炊をするなかで、工夫をしながら生活することでわずかですが食費を浮かせることができました。

買い物での利回りを意識する

投資の世界で毎年20%のリターンを実現し続けられれば、あなたは世界有数の運用者になれます。メガバンクに預けても毎年0.1%も金利がつかない状況下で、毎年20%となれば日本中から運用してほしいとお金が集まってくるでしょう。ちなみに、毎年20%で増えていくなら4年後には倍になります。13年後には資産が10倍になりますからね。とてつもなく高い利回りです。

しかし、実は日常生活のなかで20%お得に買い物することはそこまで難しくありません。たとえば、最近よく耳にするプライベートブランド。いわゆるナショナルブランドと違い、小売店や流通業者、卸売業者など従来は商品を企画開発しない事業者が企画から販売まで一貫することで売価を大きく下げて売る商品ですね。有名なところだとイオンの「トップバリュ」や、西友の「みなさまのお墨付き」があります。

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