台湾が「双十国慶節」で明確にした国土防衛の意味 台湾国会議長が「台湾有事は日本有事」と言及

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まず、国慶節に合わせて訪台した、数少ない国交のあるパラオの大統領や各国の駐台機関の代表、それに日本から衆議院の古屋圭司議員など日華議員懇談会、海外在住者、国土防衛中の軍人、医療従事者、そして一般の人々に、先住民族の言葉、客家語、台湾語、北京語の4つの言葉であいさつした。

今では台湾にとって当たり前の風景であるが、中国との政治体制や社会環境の違いを明確にするうえで、北京語以外の言葉を列挙することは大きな意味を持つ。チベットやモンゴル、ウイグルなど、他の民族や文化を尊重しようとしない中国と違い、名実ともに多民族多文化社会を構築しているとアピールしているのだ。

次にエコノミスト・インテリジェンス・ユニットが公表している各国の民主化指数「Democracy Index 2021」と、フリーダム・ハウスの「Freedom in the world 2022」を引用し、台湾がアジアでも有数の自由度と民主化を達成したことを訴えた。また、3回の政権交代を通して、政治と経済が世界の人々から注目されるようになったとし、これは台湾人の努力の賜物だと称賛した。

ここでも、たんに経済力だけでなく台湾が自由で民主的な社会であることを強調し、中国との違いを鮮明にしている。

議員外交にも自信

また、2021年のテーマを「民主国家の大団結、世界と友好関係を構築」としたところ、8つの国交のない国々と欧州議会から、計246人の国会議員が訪台した。友好の輪が広がっただけでなく、日米などの同志国が国際機関での台湾参加の必要性を明言するなど、たんなる友人関係から深化したことを指摘した。そして2022年のテーマである「国土防衛は人々の責務」から自ら戦争を仕掛けることはないが、自衛力を高めて戦争に備えることを強調したのだった。

最後に、若い人たちは国の未来であること。つねに中国の侵略危機にさらされている中、思いを一つにすることこそ最大の防衛力であり、国土を守るのは台湾に生きる人々全員の責任であると述べている。

中国を念頭に、老若男女問わず団結を呼びかける内容だ。游氏が民主化のために奔走した頃を彷彿とするような、人々をやさしく鼓舞するような言葉が並んだのだった。

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