もちろん、「バタバタとあがくことによって経験を積み、自分が目指すべき道を探りたい」などといった、バタバタすることの目的が明確な場合は別です。
それはそれで目的のあるバタバタであり、年齢によってはやってみる価値がある可能性はあるでしょう。
とりわけまだ自分自身の職業上または人生におけるゴールや進むべき道が不明確である学生などはそうやってみるのも1つの手段です。なぜならば、いろいろとやってみることによって自分の適性や見えていなかった自分との出会い、経験を積むことによる知識の獲得など、さまざまな利点も考えうるからです。
しかしながら、恐らくYYさんのご相談で想定されている、本業をもった社会人としていろいろとやることの意義、という意味においては別問題です。
その段階においては、バタバタと「何かを探る事」ではなく、バタバタせずとも「何かしらの結果を出すこと」が求められます。
行動の背景にある目的やゴールを明確にする
いずれにせよ、大切なことはその行動の背景にある目的や成し遂げたいゴールが明確である、ということです。自分なりの志をもって行動をしているのか、それとも何となくやっているのかの違いです。
本業で結果を出せないから、副業をやってみる的なノリで何かを成し遂げられるほど人生あまくはないでしょうし、そんなことで成功できるならば皆やっています。
副業において申し上げるのならば、本業においてキチンと結果を出しているヒトが、本業にもプラスになるような、つまり相乗効果のあるような分野において副業をして、さらなる成長を図る、というのがいちばんの理想の姿です。
そのようなケースにおいては、やっている本人がそもそも論として「副業をやっている」という認識はないはずです。そういったケースでは、あくまでもその作業は本業の延長であり、一部ですから、あえて本業・副業などと切り離す必要すらないのです。
その文脈で、YYさんのご相談への回答をするとなると、本業が最優先であり、その本業にとって相乗効果がある、または自分の人生のゴールに対して有意義なことを優先し選ぶべし、となります。
つまり、キチンとした目的や志を持っていれば、何をするべきかといった優先順位などは自ずとできあがりますし、本来そこに迷いはないはずなのです。
なお、そのような本業と副業にかかわる関係やその意義・考え方については、本連載にて以前にも回答させていただきましたので、そちらもご覧いただければと思います。
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