「天神と博多」で同時に大規模再開発が進む背景 2大プロジェクト進行中、福岡市中核部の今

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天神ビッグバンの狙いは、「アジアの拠点都市としての役割・機能を高め、新たな空間と雇用を創出する」こと。博多コネクティッドは、2011年の九州新幹線開業に合わせリニューアルされたJR博多駅に創出された賑わいを周辺地域に「つなげること」だ。

市では既存ビルを建て替えることによる効果の試算を公表している。前者では約10年間で30棟のビル建て替えを計画。それにより延床面積で従来比約1.7倍、雇用者同約2.4倍、建設投資額2900億円、経済波及効果8500億円としている。

後者では延床面積では約10年の間に20棟のビル建て替えを促進。延べ床面積で同約1.5倍、雇用者数同約1.6倍、10年間の建設投資効果約2600億円、経済活動波及効果約5000億円を見込んでいる。

なお、それぞれ中心地から半径500m、約80haを対象としたものだ。では、プロジェクトが今、具体的にどのように進捗しているのだろうか。まずは、直近に新しい動きがあった博多コネクティッドの様子を確認する。

プロジェクト第1号物件が竣工

8月5日、博多駅筑紫口から徒歩2分ほどの場所に「博多イーストテラス」と名付けられたオフィスビルが竣工、営業を開始している。プロジェクトの規制緩和第1号案件で、周辺で最大級となる1フロア最大680坪(2200㎡)超があるのが特徴だ。

筆者にはこの建物を視察する機会があったが、いわゆるインテリジェンスビルであることに加え、コロナ禍以降ニーズが高まっている多様な働き方への対応や最先端のICT設備の導入、高度なBCP(災害時の事業継続計画)対応などが特徴となっていた。

「博多コネクティッド」のプロジェクト第1号物件「博多イーストテラス」(筆者撮影)

現地はボウリング場「博多スターレーン」の跡地。併設のホールは九州におけるプロレスのメッカとしても長く親しまれた、市内でも知名度の高い場所であったことから、跡地利用には地元以外の人たちからも注目されていた。

同日には筑紫口駅前広場で行われていた再整備も完了。歩道幅の拡張、一般車両の乗降場設置が行われ、雨に濡れずに移動ができるようになった。実に36年ぶりの整備で、このあたりも歴史的と言われるゆえんだ。この他、博多口では西日本シティ銀行本店本館ビルの建替工事が始まっている。

博多駅自体でも、2023年3月27日に地下鉄七隈線の延伸区間(博多駅~天神南駅間)が開業することが決定。加えて、今年3月には博多駅の線路の上にビルを建設する「博多駅空中都市プロジェクト」(2028年末竣工を計画)も始まっている。

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