中国がスーダンの武器産業を支援する理由

急激に勃興する武器輸出大国の秘密とは?

IDEX2015でスーダンが展示した武器ロケットランチャーとロケット弾。こうした兵器は概ね国産化されいるようだ

2月22~26日、アラブ首長国連邦のアブダビで開催された軍事見本市「IDEX2015」には、注目すべき国の展示があった。スーダンだ。

同国は、前回のIDEXで国際軍事見本市デビューを果たしたが、今回もナショナル・パビリオンで国営企業、MIC(Military Industry Corporation)の展示を行った。前回も初出展にしてはかなり大きな展示だったが、今回も屋内展示は前回とほぼ同じサイズであり、加えて屋外での自走榴弾砲、自走迫撃砲、装甲車、テクニカル(武装車輌)などの展示を行った。これは同国の兵器輸出にかける期待の大きさを示していると同時に、前回のIDEXで大きな手応えを得たという証だろう。

中国が支援するスーダンの兵器産業

スーダンは122ミリ自走砲「カリファ-1」を発表した。カリファ-1はキャブを装甲化したロシアの6×6トラック「カマツ43118」に、ロシアD-30牽引式榴弾砲(あるいはそれの中国製コピー)を改変した砲を搭載している

スーダンの兵器産業は基本的に中国に頼っている。約20万もの非アラブ系民族が虐殺の犠牲となり、250万人が難民になったと言われるダルフール紛争で国際的に孤立したスーダンは外国からの兵器調達が難しくなった。だが中国は同国に対し、一貫して武器を供給している。中国はスーダンに兵器工場を建設し、技術移転も行ってきた。

ちなみにスーダンのアル・バシル大統領はダルフールの虐殺の件ではICC(国際刑事裁判所)によって国際指名手配されているが、今回IDEXを訪問している。主催国、UAEが属するアラブ連盟は、同大統領の国際指名手配は、スーダンが外部との接触をさらに低める原因になるだろう、と批判してきた経緯がある。国家元首起訴という事態は、現実の国際社会がダルフールの問題などをめぐる和平追求をかえって困難にさせるだろうというのがその理由だ。

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