スーダンの兵器産業は当初、小火器などのプリミティブな装備が中心だったが、次第に高度な装備も生産されるようになっている。戦車、サーマルイメージャー、火器管制システムなども製品や模型が展示されている。小火器、ロケット弾の類はスーダンでの国産化ができているとしても、高度なシステムは現地での組み立てが精々だろう。
スーダン製兵器の内製率は引き上がっている
ただ、作りは粗雑だが中国製兵器をベースにした独自デザインの装甲車輌、自走砲なども製品化されている。製品のクオリティは高くないが、とにかく安ければよいというアフリカの市場では一定の需要がある。
また今回は砲弾などに使用される火薬の類も展示され、カタログも配布されていた。これらのものは既にスーダンで生産されており、内製率が上がってきていることが伺える。
だが前回のIDEXでも今回のIDEXでも中国人はひとりもスーダンのパビリオンで見かけない。通常このような場合「お雇い外人」である中国人がブースで技術的な説明を行うケースが多いのだが、スーダンのブースには技術の移転元である中国からの応援は影も形も見えない。中国は無関係であるかのように装っており、これは極めて不自然な光景だ。
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