抗ヒスタミン薬は、種類にもよるが、眠くなるという副作用があるため、睡眠導入剤の成分にもなっている。しかし、3月期末の忙しい時期に、朝に薬を飲んで眠くなるのは困るだろう。
そういった人々に支持されているのが、眠気の副作用が少ない「アレグラ」や「アレジオン」など。しかし、飛散ピーク時にこれらの薬を飲んでも、症状が抑えきれないという人はいる。
花粉症の飲み薬は、おおまかに「3段階」ある
「花粉症の飲み薬の強さは、大まかに3段階に分けられます。市販薬にもなっている『アレグラ』や『アレジオン』は、1段階目で第一選択肢といえます。ただし、患者さんの中には、これらの薬ではピーク時に効かないというのは、珍しいことではありません。最も効き目の強い薬として3段階目には、『ポララミン』や、ステロイド剤も入っている『セレスタミン』があります。しかし、副作用として眠気が強く現われるため、朝は『アレグラ』や『アレジオン』を服用し、夜寝るときに『ポララミン』などの3段階目の薬を活用すると、症状を抑えやすくなると思います」(梅田院長)
ここで1段階目と3段階目以外の薬が、2段階目に分類されるという。強い効果の3段階目だけでなく、2段階目の薬も、眠気などの副作用が生じやすいそうだ。
「人によっては翌朝にも眠気を持ちこすことがあるため、休日前に1度試してみると良いでしょう。花粉症の飲み薬には、いろいろな種類がありますので、ご自身に合った薬を選ぶことがポイントになります」(同)
症状を抑えるために、夜だけ強い薬に乗り換えるのはひとつの方法。しかし、薬によっては、強い眠気だけでなく、口の渇きや便秘などの副作用を引き起こすものもある。花粉症の症状もツライが、副作用も避けたい。しかし、副作用が少ない薬を飲んでも、花粉症状を抑えきれない。まさにジレンマだ。
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