SPY×FAMILY「録画失敗」がトレンド入りした経緯 テレ東が痛恨失態でプチ炎上、納得の4大要因
また、先月行われた安倍晋三元首相の国葬では、テレ東の地上波は5分間のみ報道特番を組み、その後は「午後のロードショー」として、映画「ベートーベン」を放送した。一方、YouTubeチャンネル「テレ東BIZ」では、遺骨到着から献花まで、会場の様子を約5時間にわたってライブ配信していた。
各局が横並びのなかでの独自編成に、SNSでは好意的な反応が出た。9月29日の定例会見で、取材陣から「受けとめ」を問われた石川一郎社長のコメントは、震災直後の社長発言と、どこか通じるところがある。
「別に褒めてもらおうとか、そういうつもりでやっているわけではありませんが、結果として5分の特番を放送し、さらに全て配信で見られるようにしたことで、報道機関としての責務を果たしたと考えています。それに対して、視聴者の皆様から評価されればうれしいし、批判されるところがあれば、その批判を今後につなげていきたいと思います」(テレ東公式サイトより)
大規模災害と国葬、そしてスポーツ中継を、同じ観点から議論するのは難しい。
ただ、視聴者に対する真摯な姿勢は、いずれの事例にも通底している。
『SPY×FAMILY』は、今年放送のアニメ作品で、もっとも注目されていると言ってもいい。おそらく、繰り上げは「1分でも早く届けたい」という、ホスピタリティの表れだったのだろう。今回は裏目に出てしまったが、それだけ強いコンテンツを持っている証左とも言える。
『絶メシロード』でもアクシデントが
実は、世界卓球をめぐっては、他にもアクシデントが起きていた。8日放送のドラマ『絶メシロードseason2』第7話は、通常0時52分開始のところ、卓球中継により1時42分のスタートに。遅い時間になるため、代替措置として10日午後に再放送されることになったが、なんと誤ってseason1(2020年放送)の7話が流れてしまった。
しかし、ツイッターでは「なんか、憎めなくて好きです」「えー!逆に録画しておけば良かった」「これはこれでアリですよw」といった好意的なつぶやきが並んでいる。
『SPY×FAMILY』のときと違い、なぜ視聴者は怒らなかったのだろう。一番の違いは、番組そのものから「テレ東らしさ」がにじみ出ている点ではないか。
『絶メシロード』は、濱津隆之さん演じる主人公が、ひとりドライブした旅先で「絶メシ(絶滅してしまいそうな飲食店の料理)」と出会う様子を描いている。
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