SPY×FAMILY「録画失敗」がトレンド入りした経緯 テレ東が痛恨失態でプチ炎上、納得の4大要因
定期的に話題になる、テレ東の番組編成
今回の騒動を聞いて、ふと思い出したのが、2011年の東日本大震災だ。
民放キー局が報道特番を続けるなか、テレ東は翌日(3月12日)深夜から、いち早く通常編成へ復帰。時期尚早なのではないかとの批判が出た。くしくも、復帰第一弾の番組は、『SPY×FAMILY』と同じく土曜23時台のアニメ『テガミバチ REVERSE』だった。
同月の定例会見で多田暁編成局長(当時)は、12日から13日にかけてメールや電話で、抗議が約600件、応援などが約90件届いたと明かしている。島田昌幸社長(当時)は会見で、復帰の判断をこのように振り返っていた。
「レギュラー放送に戻した際には、視聴者からお叱りもいただきました。数ではお叱りの方が多かったと思いますが、一部では有難かったという声もいただきました。そのすべてのご意見を受け、この選択はありだったと、今、私は感じているところです」(テレ東公式サイトより)
テレ東の弱点といえば、系列局の少なさだ。関東を対象とするテレビ東京に加え、テレビ北海道、テレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち(岡山県・香川県)、TVQ九州放送(福岡県)の6局体制。
しかし、そのぶん小回りはきく。近年はYouTubeや、民放各局で運営するTVer(ティーバー)、TBS・WOWOWなどと共同運営するParavi(パラビ)といったネットでの動画配信も普及してきた。地上波で「ブレないテレ東」を貫きつつ、ネットで幅を広げていく戦略が見受けられる。
テレ東は4月から、TVerでのリアルタイム配信(プライムタイム帯)を開始した。その初日には、新聞に「全国放送っぽくふるまっていた件に関してのお詫び」と題した全面広告を出稿。ハッシュタグ「#テレ東見れない」でのSNSプレゼント企画とともに、大々的な自虐キャンペーンが話題になった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら