悩むパワポの色使い「グレー」選べば失敗しない訳 メッセージが明確な資料に「派手な色」は不要

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「塗る」か「枠」かの使い分けがおすすめ

違いを示すにはどうすればいいか

色をたくさん使わないほうがいいということはわかったけど、そうは言っても意味や属性が異なる図形をいくつか作り分けたいんだけど、どうしたらいいんだ……そう悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。

塗るか枠か、どちらか

そこでおすすめなのが、「塗るか、枠か」の使い分けです。たった1色で、対になるような2種類の要素を示すことができます。

なお、図形を塗りつぶすと背景と図形の色との違いが境界線になるので、「塗る」場合は枠は付けなくてOKです。逆に「枠」を付けるなら中は塗らないほうがスマートです。

(筆者作成)
(筆者作成)
塗りは印象が強い

この2つを使い分ける際に意識しておきたいのが、それぞれが与える印象です。当たり前ですが「塗る」ほうが広範囲に色が付くのでより目立ちます。複数の選択肢の中から一部を強調したい場合などは、全体を「枠」で作ってから目立たせる部分だけに「塗る」を使うといいでしょう。

(筆者作成)
(筆者作成)
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豊間根 青地(トヨマネ) パワポ芸人

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とよまね せいち / Seichi Toyomane

1994年東京都生まれ。東京大学工学部卒。サントリーで通販事業のCRM・広告等を担当する傍ら、趣味のPowerPointで作成したスライドがTwitterで反響を呼ぶ。「くだらないけど、ためになる」をモットーに、スライド作成に役立つノウハウや、あまり役立たないネタ画像等を各種SNSで発信。2022年に独立し、“型化”によって企業・個人のビジュアルコミュニケーションを加速することをミッションに置く会社「Cataca(カタカ)」創業。著書に『秒で伝わるパワポ術』『秒で使えるパワポ術』(以上、KADOKAWA)がある。

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