【女性の薄毛】髪をしばる、朝食抜きでリスク増 1カ月で改善、今すぐ始めたいセルフケアのコツ

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意外と気にしている人が多い女性の薄毛。原因と対策について専門家に聞きました(写真:プラナ/PIXTA)
「髪のボリュームがなくなった」「つむじが目立ってきた」など、髪のことで人知れず悩んでいる女性も多いかもしれない。女性の薄毛には個人差があり、まさに千差万別だ。男性よりもタイプが多様で、複雑な原因があるという。
女性の薄毛の特徴とそのサイン、薄毛になりにくいヘアケアのポイントや自分でできる薄毛改善法などについて、女性の薄毛治療に詳しい皮膚科医の植木理恵医師(順天堂東京江東高齢者医療センター)に聞いた。

毛髪にはサイクルがあり、誰でも一定期間で抜けて生え替わっている。1日100本までの抜け毛は正常範囲だ。それを超えてくると、洗髪時や枕についた毛などの量も明らかに多くなってくるため、異変に気づきやすくなるという。

「薄毛の患者さんには、抜け毛の量を把握するために、洗髪前にお風呂場の排水溝に自分用のネットを貼ってもらい、袋に集めて抜け毛を数えてもらいます。およそ1日分の抜け毛の数とボリュームがわかったら、毎日、1日分の抜け毛を袋に集めてもらう。そうすると、見た目で自分の抜け毛の平均的な量がわかります」

と植木医師。抜け毛の本数の多さなど異変が見られたら、早めに皮膚科を受診してほしいという。

女性の薄毛の要因は?

「女性の薄毛にはさまざまなタイプがありますが、多いのは頭髪が広い範囲にわたって薄くなる『びまん性脱毛症』です」

植木医師によると、びまん性脱毛症の実態はまさに多様だという。加齢による変化だけでなく、男性ホルモンや、毛髪サイクルの休止期(抜け毛の時期)の割合が増えてしまう「慢性休止期脱毛症」が原因となっている場合もある。またはそれらの原因が混ざり合っていることもある。

男性の薄毛は男性ホルモンによって毛髪を作る細胞が弱ったことで生じるものが多いが、女性で男性ホルモンが原因の薄毛はさほど多くない。よって、男性型脱毛症(AGA)に見られるような「頭部の生え際、頭頂部の毛髪が薄くなる」典型タイプは少ない。

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