ニプロは医薬品・医療機器生産6拠点が操業停止、早期復旧目指す【震災関連速報】

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ニプロは医薬品・医療機器生産6拠点が操業停止、早期復旧目指す【震災関連速報】

ニプロは15日時点で、東日本巨大地震の影響でグループ会社含め東日本の6工場で生産を停止している。人的被害については現時点では認められていない。

被害にあった生産拠点のうち、医療機器工場は2つ。大館工場(秋田県大館市)は、ダイアライザー(人工腎臓)などを生産するニプロの主力工場だが、建屋に大きな破損はなかった。電力復旧を待って、操業を再開する予定だ。注射器などディスポーサブル医療機器を中心に生産するニプロ医工の館林工場(群馬県館林市)は、建屋の一部に破損があった。現在、復旧作業を進めており、今週末にも操業を再開するという。

医薬品の生産拠点は4つ。プレフィルドシリンジ(薬剤注入済みシリンジ)などキット製品のジェネリック医薬品中心に生産するニプロファーマの大館工場(秋田県大館市)は、建屋に大きな破損はなく、設備状況を確認した後、電力の復旧を待って操業を再開する。ジェネリック医薬品を生産するニプロジェネファの春日部工場(埼玉県春日部市)、ニプロパッチの春日部工場(同)、羽生工場(埼玉県羽生市)も、建屋に大きな破損はなかった。ただ、固形剤を中心に受託医薬品を生産する東北ニプロ製薬の鏡石工場(福島県鏡石町)は、建屋の一部に損壊があった。

いずれの工場も計画停電などの影響はまだ未知数。「特にダイアライザーの生産が止まれば人命にもかかわる」(広報担当)ことからも、早期の復旧を目指したいとしている。
 
(堀越 千代 =東洋経済オンライン)

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