手取り9万8千円で働く「図書館司書」の悲痛な叫び 7割超が非正規職員の現実、待遇求め署名活動

食パンにゆで卵を挟んで…
「いろいろなものを我慢しています。本を読むのが好きで、本を買いたいと思っても、今月は無理だと諦めたり。本代を捻出するために、服代や食事代を削ったりすることもあります」
こう話すのは、ネット署名をはじめた滝本アサさん(仮名)だ。大学で図書館司書の資格を取り、4年前から地元の公立図書館で働き始めた。当初は非常勤職員での雇用だったが、2年目からは会計年度任用職員制度が導入されて、切り替わった。
現在、1日7時間、月18日間働いている。手取りは「最低賃金+40円」の時給で、1カ月9万8000円。実家暮らしでなければ、生活するのも厳しい金額だ。昇給もなく、将来手取りが増える見込みはない。