ユニクロ制服導入で「購入費上がった!?」その理由 さいたま市立大宮北高校の新たな取り組み

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「自分だけが目立つ服装はしたくない、突出してしまうことに対する不安がすごく大きかったと思います。それで、ユニクロ制服はいいけれど、心配だから旧制服も買って、まわりを見ながら着よう、となったようです」

筒井さんの話を聞くと、子どもの新しい学校生活での心配を少しでも減らしてあげたい、そんな保護者の親心を感じる。 

大宮北高校(写真:米倉昭仁)

教室内が色とりどりに

「取材は生徒たちが落ち着いたころにいかがですか」と、筒井さんから提案され、筆者が同校を訪れたのは9月のとある土曜日だった。この日、午前は公開授業、午後は受験生と保護者向けに学校説明会が開かれた。

筒井さんに案内され、まず1年生のクラスを訪れると、目に飛び込んできたのは色とりどりのポロシャツ姿で授業を受ける生徒たちの姿だった。

えっ、私服OKなんですか?と筆者が思わず口にすると、筒井さんはこう切り返す。

「いえ、これが新しい制服なんです。ユニクロの『ドライカノコポロシャツ』というアイテムであれば11の販売色、どの色を着てもかまいません。ふつうのシャツについても、白、青、グレーであればどこの製品でもOKです。ユニクロ以外にもいろいろありますから。なので、パッと見、生徒たちは自由な服装をしているように思われるかもしれませんね」

スラックスやスカート、セーターの色も選べる。体形に合うサイズがなければ、学校と相談のうえ、旧制服か、別のアイテムを着用できるという。

入学時、男子は旧制服の学ランを着る生徒が2、3割いたが、「夏休み前には見かけなくなりました」と筒井さんは言い、こう続ける。

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