被ばく関連の医療体制は現状では考えていない--細川厚労相が会見
細川律夫厚生労働相は15日午前に開いた記者会見で、東京電力福島第1原子力発電所から放射性物質が放出されている問題について、「想定外の事故のさらに想定外の事態。現状では対策は考えていない」と発言した。
最悪の場合、広範囲に渡る被ばく者の発生も懸念される中で、医療行政は万一の事態に備えた対策を、現時点で取っていないことが明らかになった。東京電力や他省庁との協議もしていないという。会見では、輪番停電についても「東京電力社長の会見をテレビで見てはじめて知った」(細川厚労相)など、情報共有の脆弱さが明らかになった。
昨日、輪番停電が関東地方の一部の地域で行われ在宅患者などへの影響が懸念されたが「特に問題は起きなかった」と現状を伝えた。さらに、輪番停電の実施に伴う人工呼吸器を利用する在宅医療患者向けの緊急相談窓口を開設すると発表。本日正午から、関東地方の18カ所の病院で相談窓口が設けられている。
(麻田 真衣=東洋経済オンライン)
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