東大生が実践、知ると「読解力爆上がり」の簡単原則 「文章の構造」を意識すると次の展開が読める

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先ほどの問題でも、「~と多くの人が考えている」となっています。この言い方は、確実に「でも、それって違うんですよ!」と言う流れに持ってくるための枕詞なのです。

「実はそれは間違いなんです!」とか「そう感じる人が多いのは、こういう理由なんです!」という文章がくるに違いないのです。

そしてそういうときに、確実に使える「しるし」があります。それは、接続詞です。第一段落や最初の一文で「こういうことをしがちだよね」「多くの人がこう考えているよね」ときたら、次は「しかし」「でも」とそれを否定します。英語なら「but」「however」「yet」、ほかにも「In fact(実は)」とかも出現率が高いです。

そしてそこで提示した新しい概念を、読み手に対してどんどん説明していくのです。だからこそ、この接続詞が登場するタイミングでは重要な言葉がきやすいのです。

そしてそのあとは、それを説明するための文章や具体例がきやすいです。説明が終わったらまとめへと流れていき、「ということで、これってみんな勘違いしているんですよ!」「これって大事なんですよ!」と結論づけていくわけです。

これこそが文のパターンであり、流れであり、「文脈」と言われるものであり、これを守っている文章がとても多いのです。逆に、この流れになっていない文章は、太宰府先生で言うところの「建築学を無視した読む価値のないもの」になってしまうわけです。

文章を読み解くための原則

最初:always/most of/we/tend to、「私たちは」「いつも」「~な経験はないだろうか」などが多い

→そこで書かれていることが次の段落では否定される場合が圧倒的に多い
第二段落~中盤:but/however/yet、「しかし」「でも」「実は」などが多い

→そこで書かれていることが前の段落の否定であり、文全体の趣旨であることが圧倒的に多い。
中盤以降~後半:therefore/for example/for instance、「つまり」「要するに」などが多い

→そこで書かれていることは文の趣旨の詳しい説明であり、前の段落の具体例であることが多い。

この原則さえわかれば、たいていの文章はなんとなく何が言いたいか、一段落目で理解できてしまいます。

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「こう考えている人は多いのではないでしょうか」ときたら、「こう考えている」の部分が否定され、新しい概念の説明がされるというわけです。

東大生は、本を多く読んでいるからこそ、この構造が身についている場合が非常に多いです。最初の1行を読んで「だいたいこんな流れになるんじゃないかな」ということがわかるから、その続きもスルスルと理解して、あっという間に文章を読み終えることができるというわけなのです。

いかがでしたか。この「流れ」をきちんと自分の中にインストールして、一段落目を読んだ後で「次はどんな展開がくるだろうか」ということを考えながら文章を読むようにしましょう。そうすれば、どんな文章が出てきても怖くありません。頑張ってください!

相生 昌悟 現役東大生

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あいおい しょうご / Shogo Aioi

2000年生まれ。地方公立高校出身の現役東大生。高校入学当初から勉学に励み続けるも、思うような結果に結びつかず、努力の仕方を考え始める。最終的に、努力を必ず目標達成に導く「目標達成思考」を確立し、高校3年時に東大模試で全国1位を獲得。その後、東京大学に現役合格。現在は自身の経験を全国の教師や学生に伝えるべく、「リアルドラゴン桜プロジェクト」で高校生にコーチングを行っている。

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