世界で最も恐ろしい樹木「マンチニール」の正体 学校では教えてくれない「ヤバい生き物の話」3選

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●実以外にも毒がある

マンチニールが本当に恐ろしいのは、実だけではなく全体に毒があるということなのです。マンチニールは、幹や葉に触るだけでもひどい痛みに襲われます。

そして、毒の成分は水によくとける性質を持っているため、雨が降るととけ出してしまいます。マンチニールの下で雨宿りでもしようものなら、全身がものすごい痛みに襲われます。近づくだけで危ないのです。

●燃やすと大変なことに

そんなに危険な木なら、燃やしてしまってはどうでしょうか。ところがマンチニールを燃やすと、有毒な煙が発生するのです。目やノド、鼻や肺などの呼吸器をやられてしまいます。マンチニールは、世界一の記録を集めた「ギネスブック」にも世界一危険な木として載っています。昔はマンチニールの毒を弓矢に塗り毒矢にするなど、武器として利用されるほどに強い毒なのです。

●だけど役に立つマンチニール

そんな恐ろしいマンチニールですが、とても硬い木なので、実は木材として人気があります。もちろん切る時には注意しなければなりませんが、しっかり乾かせば毒の成分はなくなり、木材として役に立つのです。

日本にマンチニールはありませんが、毒のある植物は日本にもたくさん生えています。毒キノコをはじめとして、間違えて食べたり触ったりしないようにしましょう

②人類が滅亡したら地球に何が起こる?

●都市部の洪水

全人類が突然世界から消えてしまった場合、すぐに都市部で洪水が発生します。

都市部にある地下鉄は地面よりも深いところにあるため、雨が降ると大量の水が流れ込みます。普段はその水をポンプで排水していますが、人類がいなくなって電気が使えなくなるとポンプは止まり、地下鉄は水であふれます。あふれた水は排水溝や下水道を詰まらせ、大洪水が起こります。

●建物が崩壊する

人類が作った建物は、数年後には崩壊し始めます。鉄筋コンクリートの建物は、酸素によって徐々に鉄筋がさびていきます。

さらには建造物についた水は、寒くなると凍結と融解を繰り返しながらコンクリートやアスファルトにヒビを入れていくのです。そのヒビからは雑草や水がさらに入り込み、建物は内側から破壊されていきます。そして住宅やビルの多くは100年程度で崩壊するでしょう。

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