アプリリア「RS660」限定モデルで知る軽さの妙 2気筒エンジンと軽量ボディが生み出す爽快感

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エンジン
659ccの2気筒で100psを発揮するエンジン(東洋経済オンライン編集部撮影)

エンジンは、アプリリアが誇る最高峰モデル「RSV4/1100」に搭載されるV型エンジンのリアバンク2気筒をなくし、フロントバンクのみを生かした並列2気筒エンジン。前後長が短く、コンパクトな設計が特徴だ。

さらに詳しくエンジンスペックを見ていくと、ピストンのボア径は81mmで、RSV4/1100と共通ながら、ストロークを11.63mm長い63.93mmとすることで、659ccという排気量を確保。点火タイミングを扱いやすく、高回転までフラットな特性を作れる並列270°クランクの並列2気筒エンジンは、ドライバビリティー向上を狙ったものだ。

試乗して感じた素性の良さと電磁デバイスの恩恵

メーターまわり
必要な情報を的確に判断できるメーターまわり(東洋経済オンライン編集部撮影)

さっそく、キーをまわしてイグニッションをオンにする。大型のダッシュボードは、わかりやすい配置で必要な情報も確認しやすい。もちろん、カラーTFTインストルメントパネルであることはいうまでもないが、コクピットまわりではキーレスエントリーでないことがむしろ新鮮だった。

エンジンは、不等間隔爆発エンジン特有の鼓動感で、1速ギアからの出だしもスムーズだ。2500rpmもまわってしまえば、矢継ぎ早にシフトアップしても車速が乗ってくる不思議な感覚。これは何といっても軽い車重の恩恵で、エンジンがストレスなくまわってくれることも体感できる。

右手のスロットルに忠実なエンジンは、1万1000rpmを超えるあたりまでまわるが、エキサイティングな瞬間は7000~1万rpmあたりで、このあたりのパワーフィールを3つのストリートモードとしてコミュート、ダイナミック、インディビジュアルから選択可能だ。

走行シーン
レーシーな見た目とは裏腹に、街乗りでもスムーズな走りをみせる(東洋経済オンライン編集部撮影)

コミュートとダイナミックのエンジンマネージメントは、エンジンブレーキ、トラクションコントロールとウイリー制御、そしてアンチロックブレーキについて、アプリリア推奨セットがインストール済みで変更は不可。インディビジュアルでは、それらすべてがライダーによってセット変更が可能となる。

また、さらなるセットとしてチャレンジとタイムアタックがあり、これもチャレンジはアプリリアの推奨セットがインストール済みで変更は不可だ。一方、タイムアタックは最終兵器とも言えるフルオプションセッティングが可能で、マキシムパワーと最高の電子制御デバイスを楽しむことが可能となっている。

各モードで、エンジンのパワーデリバリーを選び、好みのマシンにいかに仕上げられるかも、最新のテクノロジーと言える。

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