アプリリア「RS660」限定モデルで知る軽さの妙 2気筒エンジンと軽量ボディが生み出す爽快感
RS660は、アメリカ国内選手権Moto Americaの1カテゴリー、中間排気量の2気筒エンジン搭載マシンで争われるクラス「ツインズカップ」にて13戦中10勝をマークし、デビューイヤーである2021年にチャンピオンを獲得。そのチャンピオンライダーであるカレブ・デ・キーレル選手は、アメリカでの勝利を記念してイタリア・ヴァレルンガで開催されたアプリリアRS660トロフィー最終戦に招待された。その参戦マシンのカラーリングをベースにしたのが今回の限定車。アメリカでの勝利を象徴するスターズ&ストライプスをあしらったデザインを採用している。
ほかには、スポーティーなシングルシートフェアリングが標準装備され、フロントまわりでは、特別に用意されたラージサイズのスクリーンが装着されているのも嬉しい。さらに世界限定1500台の証しとして、タンク上面にシリアルナンバーが刻まれたバッジが用意されているので、オーナーはまたがるたびにリミテッドエディションであることが感じられる。
驚くほど軽く、コンパクトな車体
さっそく試乗するため、マシンに近づきハンドルを持って車体を引き起こす瞬間、「これは軽い!」と感じた。それもそのはずで、乾燥重量169kgで、実際に走行する際のガソリンも入れた状態でも183kgという軽さを実現。これは同排気量の4気筒モデル、ホンダ「CBR650R」に比べ23kg軽く、2気筒のカワサキ「Ninja650」に比べても11kg軽い数値だ。
さらに車格でも、ホイールベース(前後車軸)が国産同セグメントに比べて40mm~80mmも短く、車体サイズも実際にコンパクトな印象を受ける。ただし、シート高は国産と比較して20~30mm高い820mmとなっている。とはいえ、ヨーロピアンマシンならではの股下の絞り込みのうまさから、足つき性は悪くはない。そういった意味では、国産車両に比べ軽く・短く・シートは高めなので、真横から見たシルエットは国産400ccモデルの車高が少し高くなったようなイメージといえる。
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