気づけばよく見る「パンサー」再ブレイクの必然 超売れっ子の彼らにも多くの苦悩があった
その後、向井は大好きだったラジオ番組の本数が増加し、『あちこちオードリー』や『ゴットタン』(ともにテレビ東京系)、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)など個人での露出も増えた。尾形はドッキリや体を張った企画だけでなく『笑わない数学』(NHK総合)でMCを務めるなど新たな一面を見せている。
菅は『有吉の壁』で存在感を示しつつ、たびたびYouTube動画のゲストとして顔を見せ、ツイキャスのライブ配信でファンと交流するなどマイペースな活動を継続している。もともと音楽に特化したトークライブ「くだらないの中に」を主催し、ミュージシャンとの交流もある菅らしいスタンスだ。
個々の活動とのバランスもとれるように
ロンドンブーツ1号2号・田村淳、有吉弘行、オードリー・若林正恭といった先輩芸人、テレビ朝日の加地倫三氏、元テレビ東京の佐久間宣行氏、TBSの藤井健太郎氏など今のバラエティーの中核を担うテレビマンたちからもプッシュされたパンサー。まるで違う個性を持ち、メディアでの活動を主軸に置く彼らだけに、トリオのアイデンティティーを保つのは難しい部分もあったことだろう。
とはいえ、3人の根底には笑いがある。その姿勢を示す場が『有吉の壁』ではないか。この番組があるからこそトリオと個々の活動とのバランスがとれ、パンサーが保たれているように感じる。願わくば番組終了後もトリオの魅力を失わないよう、単独ライブなど芸人主体の活動にも期待したいところだ。
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