部下を無自覚に傷つけるリーダーの5つの特徴 チームをダメにするリーダーのマインドを把握
こうした発言は、上司にとっては期待の裏返しであると同時に、部下の心をえぐる言葉でもあります。もし、いまあなたが部下に期待しているのであれば、ただちにやめる必要があるのです。
部下に期待していいのは「未来」だけ
部下に期待するのはよいことだ、と思っていませんでしたか?
いいえ、その限りではありません。期待していいのは、部下の「未来」に対してだけです。優れたリーダーは、自分の中で部下に対する期待値のコントロールをしています。そもそも、部下の「現在」に対してほとんど期待をしていません。期待値をぐっと下げれば、必ず褒めるポイントが見つかります。
たとえば3歳の子どもが元気な声で「おはようございます!」と挨拶をしていると、「(こんなに小さいのに)立派な挨拶ができたね」と褒めることは誰でもできます。
これが23歳の青年だとどうでしょうか。
大人になって挨拶くらいできて当たり前ですから、そもそも気にもとめないでしょう。しかし、期待値コントロールがうまい人は「元気に挨拶をしてくれてありがとう!」と褒めたり、感謝を述べたりすることができます。
同じように、部下の仕事に対する期待値を下げることで、「納期を守れた」「事前に相談できた」「読みやすいように文章を工夫した」など、当たり前と思えるところにも、部下のいい点を見いだすのです。
完璧な人なんていませんから、そもそもできないのが普通です。そのスタンスでいるだけで、改善点をネチネチと指摘する必要がなくなり、次によりよくするための穏やかな指導ができるようになります。
部下に対する期待値が異様に高く、それを超えられない部下の姿を見て「こいつはだめだ」とその未来に対して失望している上司は珍しくありません。
でも本当は、部下の現在に対しては期待せず、未来に対しては大いに期待するのが上司のあるべき姿です。
「あなたには期待しているよ」というのは、部下の未来に対してだけかける言葉なのです。
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