部下を無自覚に傷つけるリーダーの5つの特徴 チームをダメにするリーダーのマインドを把握
「頑張ったな、オレ」
ではなく、「みんな、ありがとう」です。頑張った自分へのご褒美は、あとでいろいろやってあげてください。みんなの前で発言するのは、やはり「感謝」であるべきです。
「ありがとうの反対は何か」というのは、リーダーにとって大事な問いだと私は考えています。ありがとうの反対は、ごめんなさいでも、憎たらしいでもありません。
「当たり前」です。
組織のリーダーが、メンバーの頑張りを「当たり前だ」と思った瞬間が、チームの崩壊の始まりです。
感謝できないのは、期待が高すぎるからです。どうしても感謝できない人は、次の⑤を読みましょう。
上司の「高すぎる期待値」は部下を追いこむ
⑤他者への期待が高すぎる
他者への期待は人間関係を壊す元凶です。
あなたの部下の働きぶりはどうですか? いつもあなたの期待を上回ってきますか? それとも下回ってきますか?
ここで、下回っている、と答えた人は要注意です。部下を追いこむのは、上司の「高すぎる期待値」です。
求める基準が高く、「これくらいできるでしょ」と部下に期待しているからこそ、いつもその基準を下回ってくる部下の仕事に対して腹が立ってきます。なんでこんなこともできないのだろうと呆れ、ひどいときには関わるのをやめてしまいます。
部下からすれば一生懸命頑張ったのに、褒めてもらえないどころかガッカリされ、何をやってもダメ出ししかされない状況は、まったく面白くありません。
そうすると、仕事に意義を見いだせず手を抜き、上司はさらに失望するといった悪循環が発生します。
この状況を作り出してしまう上司には、仕事ができる人が多いのも特徴です。自分自身の当たり前の基準が高いからこそ、部下にもそれと同じものを求めようとする傾向があります。
「なんでこんなこともできないの?」
「どうしてわからないの?」
「前にも言ったよね……」