部下を無自覚に傷つけるリーダーの5つの特徴 チームをダメにするリーダーのマインドを把握
しかし、チームづくりにおいては、不利な考え方です。チームは、時間をかけて遠い未来にある目標に向かって1つになる必要があるのです。どんな未来をつくりたいか、その未来像に共感してもらい、チームはゆっくりと強くなっていかねばならないのです。
③結果を急ぎすぎる
チームづくりと結果の相性は、順番を間違えると組織を崩壊させる大問題になってしまいます。
組織の成功循環モデルでも解説しましたが、「結果の質」を重視すると、「関係の質」が悪くなり、「思考の質」が悪化し「行動の質」が下がり、「結果の質」が悪くなるというあれです。結果を焦っていいことは何もありません。結果を焦るとこのサイクルが、バッドサイクルに入ってしまいます。
それでも早く結果を出したい人は、結果を求めるのではなく、グッドサイクルの回転速度を速めるしかありません。結果を急ぐ人は、アプローチをしっかり設計して、うっかり組織を崩壊させないように気をつけてください。
「頑張ったな、オレ」ではなく、「みんな、ありがとう」
④感謝の気持ちがなさすぎる
「成功はみんなのおかげ、失敗は私の責任」というのが、支持されるリーダーの基本的なスタンスです。これが、逆になってしまう人が少なくありません。
「成功はオレのおかげ、失敗はお前らのせい」
成功したときは、うれしさがこみ上げてくるかと思いますが、チームづくりで考えると、その気持ちは抑えたほうが賢明です。
うれしさが自分に向いていないか? そう問いかけてみましょう。成果が出たとき、うれしさがこみ上げること自体はすばらしいことです。これまでの苦労や努力を思い出して、「よく頑張ったな、オレ」と自分で自分を褒めてあげたい気持ち、よくわかります。
「オレはみんなのことを褒めるけど、オレは誰からも褒められない」と言ったこと、ありませんか? 私にはあります。だから気持ちはよくわかるのですが、そういうことを言うのは、リーダーとして恥ずかしいことなのでやめましょう。