100均でついに130円の値札!店頭を調査してみた 半年前と比べてみたらこんなにも変化が

✎ 1〜 ✎ 79 ✎ 80 ✎ 81 ✎ 最新
拡大
縮小

ポテトチップスはスーパーと同量入り

調味料類では苦戦したが、菓子はどうだろう。

100均で売られているものは、同一ブランド商品ではスーパーで売られているより少量サイズであることが多いが、カルビーのポテトチップス(うすしお味)は、どちらも同じ60g入りだった。

もし、100円以上で売っている店が多いとすれば、100均で購入したほうが安いことになる。しかし、残念なことにスーパーの売り場で確認した同商品は98円……これはスーパーのほうを褒めるべきだろう。ただし、同商品は9月1日より値上げの予定がある。ここで100円ラインを突破するかは見守るしかない。

ポテチでは負けたが、小麦粉や砂糖・油脂が値上がりする中、スナック菓子やクッキー類もじわじわ値上げされている印象がある。菓子類の品ぞろえが豊富な100均はありがたい存在だ。なんとか粘ってほしいと願う。

2022年に値上げされた食品を中心に100均食品の現状を見てきたが、やはり値上げの波はしっかり及んでいるようだ。小麦粉はスーパーで買うほうが割安だろうし、そもそも棚にない100円ショップもあった。値上げが続くと100均の棚から消えてしまう商品も増えてくるかもしれない。

先にも書いたが、100円にこだわる以上は、スーパーなどの通常用と比べて内容量を減らして対応するしかない。

改めて比較してみると、例えば焼きそばは通常品が120g入りのところ、100均食品は106gしかなかった。ドレッシングのボトルもスーパー用は180ml入りだが100均では150mlと、地道なコスト削減策が見て取れる。

こうした努力が100均の食品を支えてきたわけだが、さてこの先はどうなるのか。また半年後にリサーチしてみたい。

(※本文中の価格は税抜き価格です)

 

この連載の記事一覧はこちら
松崎 のり子 消費経済ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まつざき のりこ / Noriko Matsuzaki

20年以上にわたり『レタスクラブ』『レタスクラブお金の本』『マネープラス』などのマネー記事を取材・編集。家電は買ったことがなく(すべて誕生日にプレゼントしてもらう)、食卓はつねに白いものメイン(モヤシ、ちくわなど)。「貯めるのが好きなわけではない、使うのが嫌いなだけ」というモットーも手伝い、5年間で1000万円の貯蓄をラクラク達成。「節約愛好家 激★やす子」のペンネームで節約アイデアも研究・紹介している。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)、『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)、『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)。
【消費経済リサーチルーム】

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT