統一教会の過激分派「サンクチュアリ教会」の正体 自民党の議員が関連集会で応援メッセージも

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親トランプも反共も、統一教会本家と酷似している。しかし統一教会が系列メディアなどを通じて発信する言論が「それなりに」冷静な装いであるのに比べて、亨進氏の言葉は過激で煽情的だ。

統一教会を非難し自警団結成を呼びかけ

サンクチュアリ教会は統一教会とは敵対しており、亨進氏は講演中に何度も統一教会を「詐欺」、母親の韓氏を「詐欺女」などと罵った。会場に紛れ込んでいた統一教会信者たちが大声をあげて抗議したら、会場からつまみ出されていった。

別の会場での講演会では、「マスクを着けてデモをする家庭連合(統一教会)は負け犬」と対抗意識も見せた。

7月2日に大阪で行われた亨進氏の講演会を、筆者はリモートで視聴した。そこで亨進氏は、日本での自警団結成を呼びかけた。

「(日本では)銃が持てないから軍の訓練ができない。それは言い訳だ。隣人と無線機パーティーをやって味噌ラーメンを食べましょう。無線機をあげて互いに気遣い合う。そうやって伝道していく。これが平和軍警察だ」

さすがに日本で自警団を作っても銃の射撃訓練等をするわけにはいかず、無線機の購入やその訓練など、別の方法で世界戦争や内戦に備えろというのだ。実際、サンクチュアリ教会の信者は過去にも日本国内の山中でサバイバル訓練を実施している。

統一教会は、「反共」を旗印に自民党を中心とする保守系政治家と関わってきた。反共産主義という点は、サンクチュアリ教会も同様だ。

日本のサンクチュアリ教会信者たちは、少なくとも2018年頃から首相官邸前で、安倍首相(当時)やトランプ大統領(同)を応援する街宣を隔週で繰り返してきた。安倍氏が辞職すると、今度は菅義偉首相を応援した。

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